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「高遠そば」の辛味大根復活 伊那の研究会が一般販売
2010/01/29 10:25
土中に保存していた「高遠辛味大根」を掘り出す小松会長

 辛味大根の搾り汁に焼きみそを溶いて食べる「高遠そば」の発祥の地、伊那市高遠町で、往年の辛味大根の栽培が復活している。昨年秋には、地元農家などでつくる「高遠辛味大根研究会」が発足後10年余を経て一般販売にこぎ着けた。同会の小松晃会長(73)は「今後は地元のそば組合を巻き込んで高遠そばを売り出したい」と意気込んでいる。

 同会が作る辛味大根は、カブのような形で、大きなものは長さ20センチ、太さ10センチほど。同会の生産者10人が高遠の各地区計25アールほどの畑で栽培し、昨年秋の収量は1・5トンほどだった。小松さんは「辛さの中に野菜本来の甘味があり、えぐみも特徴」と言う。

 小松さんによると、傾斜地が多く土地がやせていた高遠では、かつてコメに代わる主食として多くの農家がソバを栽培。そばに添える辛味大根の栽培も盛んだった。

 江戸時代の高遠藩主保科正之(1611~72年)は、高遠そばを「これよりうまいものはない」と言って愛したという。その後、農業技術の向上で農業生産の主力がコメに移行。辛味大根の栽培農家も減少の一途をたどり、昭和ごろにはほぼ消滅した。

 復活を目指したのは、1997年。保科正之が高遠、山形を経て統治した会津(福島県)の飲食店で「高遠そば」が売られていると知った小松さんら町職員や町商工会員が会津若松市を訪ねた。そこで、高遠の独自の食べ方が同市に根付いていることを知り、そばを生かした町おこしを模索するようになった。

 高遠では既に辛味大根は栽培されておらず、種も保存されていなかった。会津から種をもらい、同年に会を発足。栽培を始めた当初は「ひげ根ばかりで細く、小さかった」という。信大農学部(南箕輪村)に協力を求め、品種改良を重ねたほか、栽培に適した土地を探し、納得できる辛味大根が昨年秋に完成。小松さんは「何とも言えずうれしかった」と振り返る。

 生産に見合った販路の確保、通年販売するための貯蔵方法の確立など、課題はまだ多く、試行錯誤を繰り返している。それでも小松さんは「ここまでこぎ着けた。まだまだ頑張らなきゃ」と前向きだ。

 大は1キロ800円、小は同600円。10キロ単位で販売している。注文は、同会事務局の市高遠町総合支所産業振興課(電話0265・94・2556)へ。


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