
上水内郡飯綱町のいいづなリゾートスキー場に「滑(すべ)レーン」と名付けられた特別のコースが登場した。このレーンの利用者はげたの歯のような滑り止めが付いた専用のスキーを着用する。雪の上を歩いて進むことになり、試験の合格を目指す受験生ら「滑りたくない人」の利用を見込んでいる。
同スキー場の運営は今季から、経営が悪化した第三セクターから地元住民らが立ち上げた「飯綱東高原観光開発合同会社」に移った。「ばかばかしいとの声もあるが、何もやらないよりはできることをしたい」と、シーズン終盤の誘客に向けた取り組みだ。
滑レーンは幅約10メートル、長さ約1キロの直線。スタート地点には「ここは滑れません」と書かれた看板が立つ。雪面の圧雪はしないため、ゴールまで約1時間もかかるという。
2月中旬にレーンを設けてから、今月12日現在までに利用者はまだいない。今季は試験導入の位置付けで、来季の本格導入を検討している。
同社代表社員の仲俣俊晴さん(41)は「滑レーンは町民のアイデアを取り入れた。今後も、地元の人の提案などを大切にし、親しまれるスキー場にしていきたい」と話している。
滑レーンの最初の利用者3人まではスキー板のレンタル料が無料。その後は2時間800円。事前申し込みが必要。リフト代が別途かかる。申し込みは同スキー場(電話026・253・3911)へ。同スキー場の今季の営業は今月22日まで。
【写真説明】いいづなリゾートスキー場に設けられた滑れないスキーコース「滑レーン」