
1998年の長野冬季五輪スノーボード・ハーフパイプ会場で、業績不振を理由に昨シーズンで閉鎖したスキー場「かんばやしスキー&スノーボードパーク」(下高井郡山ノ内町)の跡地が、公園として利用されることが12日、分かった。詳細な計画は決まっていないが、春までに植樹などの整備内容を検討する。五輪開催から10年。観光客らの憩いの場所として生まれ変わる。
同スキー場の運営会社、志賀高原観光開発(同町)は昨年1月の閉鎖後、後利用について模索。周囲に町立志賀高原ロマン美術館や地獄谷野猿公苑などがあることから、「営利的な施設でなく、地域の役に立つものを」(小林洋社長)と、公園として整備することを決めた。
昨年12月、スキー場約10ヘクタールのうち傾斜のある上部などを除いた約7ヘクタールについて、土地を所有する町や地元住民と賃貸借契約を結び直した。今後は、植える木の種類など全体の公園像を練り、名称の公募も考えているという。
同社によると、この場所は大正時代に志賀高原を含めて初めてスキーが伝えられ、「志賀高原スキー発祥の地」として親しまれてきた。同社は94年に旧上林温泉スキー場の経営を引き継いで同パークと改称し、スノーボード客をターゲットにリフト2基で営業した。
しかし、利用客は94-95年シーズンの約1万5000人から減少を続け、2005-06年は約3800人に落ち込んだ。雪不足やハーフパイプコース整備に経費がかかり、経営を圧迫することから閉鎖。昨年6月末にリフト2基や建物を撤去した。
竹節義孝町長は「オリンピックメモリアルパークとして里山整備されるのであれば、町として苗木の支援も考えたい」と期待。小林社長は「歴史ある場所にふさわしい公園にしたい」と話している。
【写真説明】公園として活用される長野冬季五輪競技会場だった「かんばやしスキー&スノーボードパーク」跡地=山ノ内町