信州日帰り温泉紀行

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長野「鬼無里の湯」待望再開 12日午前10時から
2017/11/10 11:01

 長野市鬼無里にある市有の温泉宿泊施設「鬼無里の湯」で、昨年5月の火災で焼けた浴室棟を建て直す工事が終わり、運営会社が9日、現地で完成式を開いた。被害が無かった本館の客室やコテージなどを使って営業を続けてきたが、客足は遠のいており、地元の出席者からは、寒さが本格化するこれからの季節に「温泉で観光客を取り戻したい」と期待する声が上がった。入浴利用は12日午前10時から再開する。

 火災では浴室棟を半焼し、市は今年5月から建て直す工事を始め、11月に終えた。総事業費は約1億円。新たな浴室棟は平屋で約280平方メートル、浴室は男女それぞれ約30平方メートル。以前よりも窓を大きくして、湯船の利用者から外の木立などが見えやすいようにした。

 火災後も、宿泊と飲食の提供に限って営業を続けてきた。だが、市北部産業振興事務所によると、2016年度の宿泊者数は2068人で、15年度の半分近くに激減。「温泉がなくなって予約数が落ちてしまった」と運営会社の榎戸紀男支配人(62)。夏には、県内外から「温泉はいつオープンするのか」との問い合わせが多く寄せられていたという。

 完成式には、鬼無里地区住民自治協議会の役員など約30人が出席。浴室棟内を見学し、ズボンの裾をまくって足だけ湯船に漬かる人もいた。

 元鬼無里村長の風間俊宣さん(79)は「人口が減っている鬼無里で、地域がにぎわうには観光客がいないといけない」と話し、「これから大勢の人に来てもらい、温泉や自然といった鬼無里の魅力を楽しんでもらいたい」と期待。鬼無里観光振興会の伊藤宗正会長(62)は「歩いて紅葉などを楽しんで温泉に入るという(観光の)形が再開できる。温泉をしっかりPRしていきたい」と話していた。

 日帰り入浴の料金は、中学生以上が510円、3歳以上の子どもが300円。

写真説明:建て替え工事を終えた「鬼無里の湯」の浴室を見学する完成式の出席者ら

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