信州日帰り温泉紀行

掛け流しで湯煙情緒演出 下諏訪の住民、御神湯を利用

10年01月27日(水)掲載

10012703.jpg

 諏訪大社下社秋宮(下諏訪町)近くの旧中山道沿いで、地元住民でつくる「下諏訪宿立町まちづくり協議会」が整備を進めていた温泉の掛け流しが完成した。源泉は、諏訪大社の御神湯で「綿の湯」と呼ばれる。掛け流しは250メートルほどの範囲に7カ所あり、湯煙情緒を演出。同協議会は26日夜、町内で会合を開き、綿の湯の由来を示した看板の設置を決めた。

 旧中山道沿いでは2008年7月、同協議会温泉部会長の小口惣三郎さん(77)が自身の経営する旅館脇に竹筒で掛け流しを作り、タオルも貸し出すなどして利用してもらったところ観光客に好評だった。このため、同協議会は掛け流しの数を増やそうと昨年5月、源泉を所有する財産区の管理者を務める青木悟町長に計画案を説明した。

 町は昨年12月から今月10日ごろにかけて温泉を引き込む配管を整備。住民たちは、正月の門松などに使われた竹筒でといを作り、敷いた玉砂利の上に湯を受ける石の器を置いた。湯を受ける器は、木で手作りしたものもある。

 綿の湯は、下社の妃神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」が、上社近くにあった温泉を染み込ませた綿を下社に持っていき、地面に置いたところ温泉がわいた-とする伝説に由来している。

 小口さんは「皆さんが『あったかいね』と言って、気持ちも温かくなって喜んでくれるのがうれしい。(湯が器に落ちる)音も良く、風情がある」と話し、住民や観光客に気楽に利用してほしいと呼び掛けている。

【写真説明】竹筒を使った温泉の掛け流し。湯煙が上り、温泉の情緒を演出している

<前の記事 温泉トップ 次の記事>