10年01月16日(土)掲載
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諏訪市高島の「三の丸温泉」跡地に、温泉を引いた手水鉢(ちょうずばち)の一種「つくばい」が完成し、15日、現地で竣工(しゅんこう)式があった。同温泉は江戸時代からの歴史があり、今回整備した場所は共同浴場として利用されていたが、利用者減少で14年前に閉鎖された経過がある。歴史ある温泉跡地に再び湯煙が立ち上り、住民たちは喜んでいる。
三の丸温泉は、高島藩主の意向で作られ、大正時代以降は住民が使うようになった。1955(昭和30)年には住民の増加に対応して近くの高島公園脇に新たに第二浴場を増設。以前からあった共同浴場は第一浴場と呼ばれるようになったが、96年に閉鎖となった。
つくばいは、八ケ岳に見立てた石から湯が流れ、諏訪湖に見立てた石にそそぐ様子をイメージ。湯をためる部分が浅い観賞用だが、湯で手を温めることもできる。
第二浴場を利用する住民でつくる三之丸温泉組合は、市から1分間に10升分の温泉を買う契約を結んでおり、このうち1分間に1升分はつくばいに流すことにした。近くには三の丸温泉の歴史を記した記念碑も設置してある。
つくばい作りは、跡地の隣に住み同組合温泉委員でもある藤森昇さん(76)が「かつて殿様が引かせた温泉の湯煙を復活させたい」と提案。景観整備を市が支援する「辻と小径(こみち)のまちづくり事業」の一環で、近くの宮坂醸造丸高工場周辺を整備した住民団体「三之丸蔵まち通り景観づくり委員会」が主体となり、昨年12月に完成させた。事業費約100万円のうち、60万円余を市が補助した。
藤森さんは竣工式のあいさつで「通り掛かる観光客が足をとめてくれることが増えた。つくばいが出来上がってうれしい」と話した。
【写真説明】江戸時代からの歴史がある三の丸温泉跡地に完成した温泉が流れるつくばい
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