阿智の「ひるがみにんにく」 せんべいに加工・発売
下伊那郡阿智村の有志24戸でつくる「ひるがみにんにく生産組合」が、ニンニク栽培と加工品の開発・販売に力を入れている。1日からニンニクを練り込んだ「ごまラー油せんべい」を発売。村内の遊休荒廃地の活用にも取り組んでおり、地域の活性化に一役買おうと意気込んでいる。
有志3人でニンニクの栽培を始めたのは2005年。2年後には12戸で組合を発足させた。栽培面積は徐々に増え、09年は遊休荒廃地約50アールを含む計約150アールに広がり、ニンニクの販売を始めた。
栽培のきっかけは同村昼神温泉郷に伝わる神話だ。ヤマトタケルがかみ砕いた蒜(ひる)(ニンニク)をシカの化け物に投げ付けて退散させたとされ、「昼神」の名の由来ともいう。神話にちなんで地域を盛り上げようと、ニンニクに目を向けた。
10月に種をまき、翌年6月に収穫。風味が凝縮して味が濃いのが特徴で、5月には組合が栽培するニンニクを「ひるがみにんにく」として商標登録した。
加工品はニンニクのしょうゆ漬けや甘酢漬けなどを売り出しており、今回は手軽に食べられるせんべいに挑戦。ニンニクやラー油などをジャガイモなどに練り込み、直径6センチほどの円形に焼き上げた。
組合事務局長の小山千代人(ちよと)さん(61)は「ニンニクを食べると元気になる。村の活性化にもつなげたい」。将来は生産から直売までを担う会社の設立も考えているという。
せんべいは1袋530円。同温泉郷の「ひるがみ茶屋」などで販売している。問い合わせは同茶屋(電話0265・43・4056)へ。
【写真説明】「ひるがみにんにく」(手前左)を使って開発された「ごまラー油せんべい」
▼ひるがみ茶屋の地図 |
(10年8月20日掲載)