「ひめゆり」平和のメッセージ 県立歴史館で企画展

7月11日まで
10052905.jpg

 千曲市屋代の県立歴史館で春季企画展「ひめゆり 平和への祈り」が29日から始まる。同歴史館やひめゆり平和祈念資料館(沖縄県)などの主催。第2次大戦末期に看護要員として動員された「ひめゆり学徒隊」の遺品や関係資料など約80点が並ぶ。

 ひめゆり学徒隊は15~19歳の女学生と教師計240人。陸軍病院壕(ごう)などで傷病者の看護に当たった。戦火が広がる中、解散命令を受けて避難するものの136人が犠牲となった。

 展示品は、ひめゆりの「青春」「戦場」「戦後」の3テーマに分けて飾った。戦前、水泳やバスケットボールを楽しむ様子を写した写真や寄宿舎生活でのエピソードなどをパネルで紹介。病院壕で使われた薬品や治療器具、戦場に持参した鏡やくし、時計などのほか、砲弾の破片やガスマスクも並ぶ。

 ひめゆりの生存者の証言を伝えるビデオを見たり、資料を読んだりするコーナーも設けた。会場最後のパネルには、現在ひめゆり平和祈念資料館で「証言員」として戦争体験を語り継ぐ生存者らのメッセージが記してある。

 28日に開かれた関係者向け内覧会で、平和祈念資料館学芸係長の古賀徳子さん(39)が説明に立った。古賀さんは「なぜ沖縄に米軍の基地があるかなど、沖縄戦を知ることは現代の問題を考えることにもつながる。平和を願うメッセージが伝わってほしい」と話している。

 7月11日まで。期間中、講演会などもある。地域展として、戦時中の「日本赤十字社長野支部の救護班派遣」も開いている。月曜休館。企画展は大人300円、高校大学生150円、小中学生70円。問い合わせは県立歴史館(電話026・274・2000)へ。

【写真説明】ひめゆり学徒隊の遺品や関係資料が並ぶ企画展会場

▼県立歴史館の地図

(10年5月29日掲載)

最新の記事(15本)