栄村の雪中で熟成の日本酒 中野の酒造会社が掘り出し
中野市岩船の天領誉酒造(中嶋博司社長)は17日、栄村森の雪の中で熟成させた日本酒を掘り出した。栄村での貯蔵は10年目。いずれも1・8リットル入りの純米吟醸酒と大吟醸酒の計270本で、まろやかな味わいが楽しめるという。
酒は2月上旬に運び入れ、除雪された雪で周囲を固めて密閉してあった。掘り出しは、快晴の汗ばむ陽気の下で進んだ。解けないようにビニールシートをかぶせておいた高さ約4メートルの雪をショベルカーなどで崩し、酒を運び出した。
中嶋社長によると、雪の中は0度ほどで、湿度は100%に保たれるため、通常より早く熟成させることができる。空気の対流がなく品質にむらもできないという。
掘り出した純米吟醸は「雪粋吟雫(せっすいぎんしずく)」(1本4500円)、大吟醸は「吟粋雪(ぎんすいせつ)」(同1万円)の銘柄で販売する。中嶋社長は「自然を利用して熟成させた日本酒を味わってほしい」と話していた。
【写真説明】栄村の雪の中で熟成させた日本酒を運ぶ天領誉酒造の従業員たち
▼天領誉酒造の地図 |
(10年5月18日掲載)