諏訪湖産「ふなずし」秋に限定販売 4月から受け付け
諏訪湖産のフナを使った「ふなずし」作りに取り組んでいる諏訪湖漁業協同組合(諏訪市)は19日、昨年10月下旬に漬け込んだフナの出来栄えを確認した。当初は4月からの諏訪大社御柱祭に間に合わせるつもりだったが、乳酸発酵が遅れ、酸味が足りないとして秋に各地で開かれる小宮の御柱祭に合わせ、限定販売する方針。4月下旬から予約を受け付ける。
塩漬けしたフナを、塩水で炊いたご飯と一緒に乳酸発酵させて作るふなずしは独特のにおいと酸味がある。諏訪湖産のふなずしは、江戸時代に高島藩が徳川幕府に献上していたことが当時の史料から分かっているが、明治になって途絶えていた。同漁協は一昨年、需要の少ないフナを使って地域資源のブランド化を図ろうと、伝統の味の復活に乗り出した。
昨年10月に漬けたのは15~40センチの約千匹。諏訪市高島の空き店舗で、地元産コシヒカリをえらに詰め、米と層になるように重ね、その上に乳酸菌を含んだわら縄をかぶせてふたをした。発酵は冬の寒さで遅れたとみられる。藤森貫治組合長(65)は「塩加減はちょうどいい。ひと夏越せば酸味も増すのではないか」と期待。同漁協は4月22日、諏訪市の八剣神社で「鮨鮒(すしぶな)神事」を初めて開き、良い出来栄えを祈願する。
【写真説明】昨秋漬け込んだ諏訪湖産のふなずし。秋まで乳酸菌発酵を進める
(10年2月20日掲載)