何が幸せか考えて… 諏訪で「さだおばさん」絵本展
諏訪市渋崎の原田泰治美術館で17日、9年ぶり2回目となる「さだおばさん絵本原画展」が始まった。1975(昭和50)年に出版された「さだおばさん」の原画21点のほか、物語の舞台である森林鉄道の電動模型を展示。オープニングセレモニーでは、作者の原田泰治さん(69)が絵本の制作当時を振り返ったり、訪れた人たちに原画を解説したりした。
同作品は、木曽谷を走っていた森林鉄道を舞台に、行商をしているさださんが村人に愛されながら一生を終える物語。原田さんにとって2作目の絵本で、木曽谷の四季が鮮やかな色で描かれ、表情豊かな登場人物たちが印象的だ。
原田さんは「森林鉄道があのまま残っていたらどんなに素晴らしかったか」と、車窓から見た木曽谷の景色や鉄道と人々とのかかわりに触れ、「人間にとって何が幸せなのか、絵本を読みながら考えてみてほしい」と話した。
名古屋市の主婦大嶋博子さん(62)は「田舎を知らないわたしにとって、原田さんの絵は故郷とはどんなものか感じさせてくれる」と熱心に鑑賞していた。
3月28日まで(祝日を除く月曜休館)。入館料は一般800円、中高生400円、小学生200円。上田市の武石地域(旧武石村)をはじめ全国32都道府県の風景画などを集めた常設展も同時に始まった。
【写真説明】「さだおばさん」に出てくる森林鉄道の模型を原田さん(左から2人目)とともに見る来館者
▼原田泰治美術館の地図 |
(10年2月18日掲載)