人形劇のまち飯田で文楽 地元出身の三味線奏者出演へ
飯田市の飯田文化会館で3月11日、財団法人文楽協会(大阪市)の地方公演「文楽飯田公演」(実行委員会・飯田文化会館主催、信濃毎日新聞社など後援)が開かれる。全国13都市を巡る一環で、「人形劇のまち」として市民らに親しんでもらおうと、同文化会館が昨冬に要請して実現。公演には同市龍江出身の三味線奏者、鶴沢清志郎さんも出演する。
公演は午後1時半からの昼の部と、午後6時半からの夜の部で、内容を変えて2演目ずつ上演する。昼の部は、家族の離別を悲劇的に描いた「三十三間堂棟(むなぎの)由来平太郎住家(すみか)より木遣(きやり)音頭の段」と、凍りついた諏訪湖を渡る女性を幻想的に表した「本朝二十四孝十種香の段・奥庭狐火(きつねび)の段」。
夜の部は、主君を殺害した明智光秀の苦悩を描く「絵本太功記夕顔棚の段・尼ケ崎の段」と、恋人を思う女性が大蛇に姿を変え川を渡る「日高川入相花王(いりあいざくら)渡し場の段」。
人形遣いには人間国宝の吉田文雀さんも出演し、昼の部の「本朝二十四孝」で情感を込めた技を披露。鶴沢さんは、その演目で三味線を奏でるほか、夜の部の「絵本太功記」にも出演する。
鶴沢さんは、龍江の国選択無形民俗文化財の人形浄瑠璃「今田人形」を伝える今田人形座で活躍していたこともあり、同館事業係は「今田や黒田など人形浄瑠璃が根差した飯田の市民に、文楽の面白さを堪能してほしい」と呼び掛けている。
チケットは全席指定で一般3千円(昼夜通し券5千円)、小中学生、高校・大学生1500円(同2500円)。未就学児童は入場できない。平安堂など飯田市内のプレイガイドや飯田文化会館、同市川本喜八郎人形美術館などで販売している。
また、飯田文化会館に無料託児室を用意。希望者は3月5日までに同館に申し込む。問い合わせは同館(電話0265・23・3552)へ。
【写真説明】飯田文化会館で3月に開く「文楽飯田公演」のポスター
▼飯田文化会館の地図 |
(10年2月 2日掲載)