穂高神社で「本殿遷座祭」 大遷宮祭クライマックス
穂高神社(安曇野市)の20年に1度の大遷宮祭は9日未明、「本殿遷座祭」を執り行った。三つの本殿のうち一つを建て替え、新しい本殿が真ん中に来るようそれぞれの位置を変えるために別の場所に移してあったご神体を、各本殿に戻す神事。たいまつのわずかな明かりの中、神職約20人がご神体を運んだ。
午前3時5分、ご神体を納めてあった御殿の扉を開け、同28分、消灯。弓矢や太刀、ほこなどを持った氏子総代が両側に並ぶ間を、ご神体を載せた台「御羽車(おはぐるま)」が、「絹垣(きぬがき)」と呼ばれる白い布に四方を囲われながら移動した。息が吹きかからないように白い紙で口を覆った神職たちは「おー、おー」と注意を促す掛け声を出し続けた。
新築の中殿には、九州から稲作を伝えたとされる安曇族の祖先「穂高見命(みのみこと)」、左殿にはその父「綿津見命(わたつみのみこと)」、右殿には天照大神の孫「瓊々杵命(ににぎのみこと)」のご神体を納め、4時50分、三つの扉を閉めた。
未明にもかかわらず300人以上の住民らが詰め掛けた。
大遷宮祭は17日まで。10日午前10時には天皇陛下からの奉納品を納める神事を行う。
(09年5月10日掲載)