引退車両を“縁側”に 松電新村駅で改装終了し催し
松本電鉄上高地線の新村駅(松本市)で、引退車両を利用して地域おこしに取り組む「古い電車で新しい語らいの会」は15日から24日までの10日間、車内で保育園児の絵を展示したり、喫茶店を開いたりする。同会は、これまで主に車両の保存に力を入れてきたが、引退車両の改装が終わり、車両を、地域の人々が集う“縁側”にした交流活動に軸足を移す。
同会は、松本大の学生や地元住民、松電社員らで2年前に結成。引き込み線に置いてある引退車両を10カ月ほど前から塗り直し、14日に作業が終了。さび付いて傷みが激しかった車両は上高地線を走っていた当時の姿に戻った。
線路の外と車両をつなぐ木製の橋が9月に完成し、住民が気軽に立ち寄って交流する環境が整ったことからイベントを企画した。
期間中は、毎日午前10時から午後3時まで開く。車両内には新村保育園などの園児が描いた絵のほか、住民の俳句や陶芸作品、電車の写真などを展示。来場者にコーヒーやお茶を無料で提供する。松本電鉄車両の紙模型を作るコーナーも設ける。
同会代表の山口茂さん(56)は「電車を地域の憩いの場として利用してほしい」と期待。松本大3年の隠居綾さん(22)は「人が多く来る時間帯なども調べて、今後、定期的に喫茶店など開く時の参考にしたい」と話している。
【写真説明】引退車両の「お色直し」が終わり、イベント開催を前に看板を掲げる会員
▼新村駅の地図 |
(08年11月15日掲載)