ハチが丸ごと入ったせんべい 大町の愛好会が発売
大町市の大町地蜂(じばち)愛好会(約50人)は27日、地蜂がそのままの姿で入った「地蜂せんべい」の販売を始めた。自分たちで何か大町の名物を作ってみたいと、3年前から商品化を目指してきた。萱津虎雄会長(81)=同市高見町=は「せんべいをきっかけに地域の風習や食文化を知ってもらい、大町のPRにも結び付けたい」と張り切っている。
クロスズメバチの働きバチが1枚に6匹前後入る。20枚入りで370円。会員経由や市内数店で販売。このほど「働き蜂煎餅(せんべい)」で商標登録もした。愛好会の唐沢武さん(56)=大町市大新田町=は「地蜂が入ると香ばしさが全然違う」と胸を張る。
愛好会は、女王蜂の増殖や幼虫を食べる目的で、地蜂を追う「すがれ追い」で巣を見つけ、人工的に育てている。同会によると、越冬前に死んでしまう働きバチを、秋に役目が終わったころに捕獲。湯通しした後に乾燥させて材料にしている。
当初は自分たちでせんべいを作ってみたが、うまくいかず、手焼きでせんべいを作っている「宮下製菓店」(安曇野市)を人づてに探して、製品化ができた。同店は「地蜂の味を生かすよう甘さを控えた」という。
大町では2010年に全国地蜂サミットの開催も予定。萱津さんは「サミットまでに名物にしたい」といい、来年にはハチの子ご飯の弁当の発売も計画している。
問い合わせは萱津さん(電話0261・23・5607)へ。
【写真説明】地蜂せんべいを手にする愛好会の「すがれ追い名人」の唐沢武さん
(07年8月28日掲載)