解体前の県信濃美術館でアート 糸で「空間作り」体験

2018/03/12 10:09
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 全面改築のため休館中の県信濃美術館(長野市)で11日、芸術作品作りを体験するワークショップ(参加型講習会)が開かれた。解体を待つ建物を使って芸術家が作品作りに取り組んでいる「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」の一環。親子連れらが、縦横にナイロン糸を張り巡らせる不思議な空間作りを楽しんだ。

 AIRに取り組んでいるのは、池田町の千田泰広さん(40)と、福島県出身の男性3人のグループ「three」の2組。空間全体を舞台にした表現を手掛ける千田さんは約1カ月かけて、幅10メートル、奥行き30メートルほどの広さの展示室にナイロン製の釣り糸を張り巡らした作品を制作中だ。

 この日は千田さんの作品制作を体験。午前の回に9人が参加した。千田さんは「今ある糸に引っ掛けながら新しい糸を張って」と助言。参加者は、クモの巣のように縦横に張られた糸をよけながら、天井からぶら下がる糸に掛けたり、床に打ち付けた金具に結わえ付けたりして糸をピンと張った。

 作業後に照明を消してライトを当てると、糸が星のように光り、「きれい」と歓声が上がった。長野市高田の主婦(42)は「作品に入って作業する体験は楽しかった」と振り返った。

 制作は23日まで続き、作品の発表は24〜31日(28日は休館)。完成後は、作品の中に入ることはできない。

写真説明:縦横に張ってある糸をよけながら、新しい糸を張るワークショップの参加者

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