浅間山の噴火描写 軽井沢文学で考える山麓の災害

2018/03/05 09:54
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 北佐久郡軽井沢町の文学館「軽井沢高原文庫」は、浅間山の噴火や噴煙を描写した文学作品などを紹介する企画展を開いている。東日本大震災をきっかけに、全国文学館協議会が実施してきた共同展示の一つで、同文庫は身近な浅間山を取り上げている。

 6回目となる企画展の題名は「軽井沢文学にあらわれた浅間山の噴火・噴煙」。初版本や写真、絵画など約200点を展示している。北軽井沢(群馬県長野原町)に山荘を構えた作家野上弥生子(やえこ)の1961(昭和36)年10月7日の日記には「浅間大爆音をあげてバクハツ」とある。「ミケランジェロのダビデだらうと、システィーンの礼拝堂の天井絵だらうと、これに較(くら)べたらわい小な見すぼらしいものにおもはれるほどである」などと記されている。

 物理学者で随筆家でもあった寺田寅彦(筆名吉村冬彦)は35年の噴火について「大砲の音や瓦斯(ガス)容器の爆発の音などとは全くちがつた種類の音」と随筆に記すなど、作家らの個性がにじみ出ている。

 同文庫副館長の大藤(おおとう)敏行さん(55)は「浅間山麓に暮らす私たちも災害を考える機会にしたい」と話す。4月16日まで。会期中無休。午前9時〜午後5時。入館料大人700円、小中学生300円。

写真説明:浅間山の噴火や噴煙を描写した文学作品などを紹介している企画展

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