クジラの化石、仲間入り 松本・四賀化石館、大幅刷新

2018/03/03 11:43
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 松本市の四賀化石館がクジラの骨2点を新たに展示し、解説パネルをリニューアルした。1989年の開館以来の大幅刷新。県天然記念物のシガマッコウクジラの全身骨格など、貴重な化石が多く発掘されている四賀地区周辺の魅力をアピールしていく。

 新たに並んだのは、同市宮渕で発見されたクジラの椎骨の化石と、四賀地区で発見されたヒゲクジラの上顎の化石。椎骨は1915(大正4)年、現在のJR大糸線の工事現場から発見され、市立博物館に所蔵されていた。発見当時は民話に登場する竜の骨ではないか―とうわさされたとの記録も残る。

 ヒゲクジラの化石は2002年に化石採集の愛好家が発見し、同館のリニューアルに合わせて寄贈。顎の骨でヒゲクジラと特定することができたのは珍しいケースという。

 研究者の助言も得て更新した解説パネルは12枚。理科の学習で多くの学校が訪れることを念頭にイラストを多用し、カラフルに仕上げた。四賀地区周辺の四つの地層から見つかる多様な化石が、信州がかつて海だった証しとなっていることなどを分かりやすく説明している。

 同館学芸員の高木美保子さん(56)は「研究の進歩や謎を知って、子どもたちに興味や親しみを持ってもらいたい」と話している。

 月曜休館。10〜21日に四賀地区で開かれる「福寿草まつり」の期間中は無休で、毎日先着30人にアンモナイトの化石のレプリカを贈る。

写真説明:新たに展示したヒゲクジラの上顎の化石(右)や、クジラの椎骨の化石(右から3番目)。解説パネルは、イラストを多用してカラフルにした

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