箕輪町の劇団「歩」み、再び 3年ぶり公演へ

2018/02/24 10:43
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 箕輪町文化センター付属の劇団「歩(あゆみ)」は3月10、11日、3年ぶりに同センターで公演する。劇作家清水邦夫さんが1971(昭和46)年に書いた「いとしいとしのぶーたれ乞食(こじき)」。通算11回目の定期公演で、出演者が1月からほぼ毎夜、稽古に励んでいる。

 江戸時代、三重県の伊勢神宮を大勢の人が目指す集団参詣「おかげ参り」が流行。奉公に出た子どもや、お手伝いの女性が立場を捨てて主人に無断で一行に加わったという。物語は、主従関係や家族関係から抜け出して刹那的な自由を求める現代版のおかげ参りの一行と、人里離れた山奥でおかげ参りに憧れを抱いて暮らす老夫婦が出会って展開する。

 劇団主宰者で演出家の飯島岱(たかし)さん(73)=箕輪町上古田=は「自分が何者であるか、群衆ではなく『個』を見つめ直すことが一つのテーマ。学生運動が盛んな時代に生まれた作品。現代に演じる意味を考えるのも面白い」と話す。

 劇団は2003年に創設。団員は20人ほどで、今回の作品には上伊那地方の演劇経験者らも出演する。1月から同町や伊那市で台本の読み合わせなどの稽古をしてきた。

 2月中旬からは動きを付け、22日夜は同市内で物語終盤の場面を練習。飯島さんの指導を受けながら「おかげでさするりとな抜けたとさ」と歌って踊り狂うおかげ参りの一行に、老婦人が加わるシーンを繰り返した。

 老婦人役を演じるパート従業員、伊東初絵さん(47)=伊那市境=は本番に向け、「型にはまらず、最後の最後までいろんな表現に挑戦したい」と話している。

 10日は午後7時半、11日は午前11時と午後3時に開演。入場料は2千円(高校生以下千円)。問い合わせは同センター(電話0265・70・6601)へ。

写真説明:公演に向けた稽古。飯島さん(左)が、出演者に動きなどを伝えた

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