武井武雄作品、アニメに 岡谷・イルフ童画館

2018/01/18 11:02
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 岡谷市出身の童画家武井武雄(1894〜1983年)の作品を収蔵する市イルフ童画館は17日、武井作品を題材に初めて制作したアニメーションを公開した。鳥をテーマにした木版画の代表作「鳥の連作」「ラムラム王」など8作品の一部場面などが順に登場し、登場人物らがオリジナル曲に合わせて生き生きと動き回る。山岸吉郎館長(64)は「武井先生の世界を壊さず、むしろ深く味わえるように仕上がった」と、手応えを口にした。

 アニメは2分14秒。童画館の依頼で、小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント(東京)の作家山北麻由子さんが制作した。8作品の一部場面に沿い、背景などはそのままに登場人物や動物が動くアニメに仕上げた。

 武井が長年制作に取り組んだ「鳥の連作」は、鳥が元気に羽ばたく姿を描いた。1927(昭和2)年の絵本「あるき太郎」は、あるき太郎が人混みの中を行く様子を表現。ともに代表的なタブロー(1枚絵)で、「空のむこう」(64年)や「星曜日」(65年)は、鳥や擬人化された動物たちが動き回る。こうした作品をまとめた。

 世界的なアニメーション作家、絵本作家の山村浩二さんの絵本原画展が19日に童画館で始まるのにちなんでアニメ化を企画。今年4月の開館20周年記念事業にも位置付けている。

 アニメ作品は原画展期間中に館内で上映するほか、2月22〜28日に近くの映画館「岡谷スカラ座」で上映する山村さんの短編アニメーション集と一緒に上映。原画展終了後も館内で放映を続ける予定だ。山岸館長は「武井作品を使ってアニメを作りたいと考える作家が出ることも期待したい」と話している。

写真説明:武井作品を題材にしたアニメーションを解説する山岸館長

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