県立歴史館「パートナーの日」 企業と連携、観覧無料

2017/12/07 10:19
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 県立歴史館(千曲市)は、企業などからの寄付を受けて観覧料を1日無料にする「歴史館パートナーの日」を始める。これまで関わりが少なかった企業との連携を深め、より多くの人を呼び込むきっかけにする試み。将来は企業の寄付を活用し、収蔵品を充実させることも構想している。

 初回の16日は、電子部品開発・製造の「KOA」(伊那市)と連携し、イベントを企画している。笹本正治館長が6日、記者会見し発表した。常設展示室の観覧料は一般300円、大学生150円。

 笹本館長が5月、同社の向山孝一会長らが企画した催しで講演したのが縁で、協議を重ねてきた。今後は企業や団体、個人から公募する。パートナーの日は「KOAの日」などと企業名を付けて周知し、当日は入り口に自社製品などの紹介コーナーを設ける。

 16日は、幕末にパリ万博に出品する昆虫標本作りに取り組んだ飯田市出身の田中芳男を紹介する冬季展の初日。笹本館長の講演がある(午後1時半から。先着220人)。今年購入した木曽義仲を描いた絵巻も特別公開。普段は入れない遺物収蔵庫や文献史料書庫も見学できる(午前10時から。先着20人)。

 KOAは自社や伊那谷の産業史に関するパネルや、主力の抵抗器を展示。同社総務センターは「広く県内企業を知ってもらい、地元での就職を選択肢にしてもらう機会にもなる」としている。

 寄付額は8万円以上で、歴史館の管理運営に充てる。笹本館長は「100年、200年先も展示できるような、県民にとって大切なものを集めて守るのが歴史館の役割。県民に『協力したい』と思ってもらえる歴史館にしていく第一歩」と話している。

写真説明:「歴史館パートナーの日」について説明する笹本館長

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