満蒙開拓の歴史発信 阿智の村民劇、村外で初公演へ

2017/11/25 11:31

 下伊那郡阿智村の住民らが演劇を通じて満蒙(まんもう)開拓の歴史を学ぼうと結成した「村民劇プロジェクト」による初の村外公演が、12月10日に長野市芸術館、来年1月14日に岡谷市文化会館でそれぞれ開かれる。満蒙開拓平和記念館のある村から、戦争の悲惨さや平和の尊さを発信していきたい―と稽古に熱を入れている。

 プロジェクトは、村地域おこし協力隊員で役者の二川舞香さん(36)と村公民館が企画。年長児から50代までの約30人が関わっている。

 公演は3本立て。阿智郷開拓団員だった野中章さん(故人)の手記を基にした「たんぽぽの花」、開拓団の女性が敗戦後に自分の家族を守るために満州(現中国東北部)での結婚を選んだ「三つの責任」、村役場が他の惑星への移民送出を国に求められたというSF仕立ての物語「枝豆とハンコ」だ。

 二川さんは「長野県から満州へ渡った人は全国と比較しても特に多い。村民劇を通して、満蒙開拓の歴史を多くの人に知ってほしい」と話し、今後はさらに県外での公演も行いたいと意気込んでいる。

 公演はともに午後2時開演で、入場無料。問い合わせは阿智村中央公民館(電話0265・43・2061)へ。

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