端切れを生まれ変わらせて 7日から原村で古きもの市

2017/10/07 11:29
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 裂き織りの愛好家グループ「信州さきおりの会」が7日から3日間、原村の織物工房・織音舎(おりおんしゃ)前で「古きもの市」を初めて開く。古布を裂いて織り直す「ぼろ機織り」(裂き織り)の素材にしてもらおうと、会員が県内の古着店で買い付けた着物や浴衣の生地計700点ほどを並べる。ぼろ機織りは、貴重な布を無駄なく使う技術として古くから親しまれている。同会代表の野中ひろみさん(70)=原村=は「もったいないの心遣いで端切れが生まれ変わる。その感動を味わってほしい」と話している。

 原村文化財係によると、ぼろ機織りは物がなかった明治から昭和にかけて、農閑期の女性の仕事として全国の寒冷地を中心に日常的に行われていた。女性は家族が着古した着物などを再利用して、防寒具やこたつカバーに仕立て直したという。

 「偶然が織りなす素朴な風合いが魅力」と野中さん。1センチ足らずの幅に裂いた布を横糸として、手動の織り機を使って織り込む。さまざまな色の糸から出来上がる格子柄やしま模様が特徴だ。村内では野中さんが織音舎を経営する他、八ツ手地区の住民らでつくる「八ツ手機織り保存会」など複数の愛好会が活動。趣味として楽しみながら、村の伝統文化として守っている。

 信州さきおりの会は2007年に発足。出品者を募り、毎年9月に村内で「古布の市」を開いてきたが、今年は台風の影響で中止に。楽しみにしていた常連客の要望もあり、会員が古い着物を集めて販売する古きもの市を開くことにした。

 同会は、着物の生地はぼろ機織りの素材として人気が高まっているとし、「古きもの市」を年1回開いていくつもりだ。午前10時〜午後3時。小雨決行。問い合わせは野中さん(電話090・9667・7779)へ。

写真説明:ぼろ機織りをする野中さん。初の古きもの市を通じて親しんでほしい、と期待する

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