戦場のカメラ、平和問う 上田で14・15日映画祭

2017/10/05 11:10
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 ドキュメンタリー映画などを通じ平和や国際問題について考える「うえだ平和映画祭」は14、15日、上田市中央2の上田映劇で開かれる。市民有志の実行委員会が主催。戦争などを題材にした海外の4作品を上映する。5回目の開催となる今年は、映画監督・作家で明治大特任教授の森達也さん(61)によるトークイベントも予定している。

 上映作品の一つ「アルマジロ」(2010年)は、国際平和活動のためアフガニスタンの最前線「アルマジロ基地」に派兵されたデンマーク軍兵士に7カ月間密着した。兵士がデンマークを出国する場面や、実際の銃撃戦などをカメラで捉えている。数回にわたる交戦を経て、次第に「戦争中毒」になっていく兵士の姿が映し出されていく。

 「S21クメール・ルージュの虐殺者たち」(02年)は、カンボジアの旧ポル・ポト政権下にあった政治犯収容所「S21」に収容されたものの生き延びた捕虜と、当時の看守を集めて対話させた。両者に当時の状況を再現させ、残酷な拷問などの様子を明らかにしている。

 実行委事務局長の直井恵さん(38)は、北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射など国際社会への挑発行動を強めている世界情勢を踏まえ「『本当に武力でしか解決できないのか?』と問う映画祭にしたい」と話している。

 14日は3作品、15日は4作品を上映。森さんによるトークイベントは初日の午後3時半から開く。オウム真理教の現役幹部を主人公にしたドキュメンタリー映画「A」(1998年)などで知られる森さんが、映画祭での上映作品について解説する予定だ。

 映画の入場料は前売りで1作品1500円(当日1800円)。期間中、何度でも会場に入れるパスポートは一般1800円(同2千円)、大学生1500円(同1800円)。高校生以下無料。映画祭に併せて市内で古本市などの「まちなか企画」も開催している。予約や問い合わせは実行委(電話070・5565・8599)へ。

写真説明:「うえだ平和映画祭」の案内チラシ

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