「星を伝え歩いた男」長野で特別展 伊能忠敬の象限儀も

2017/09/29 11:03
ODEK2017092900886701.jpg

 長野市立博物館は、特別展「星を伝え歩いた男 朝野北水(あさのほくすい)」を開いている。江戸後期に星座や宇宙について人々に教え、信州も訪れたとされる天文遊歴家、朝野北水の教えを書いたとされる本などを展示。江戸時代の測量家、伊能忠敬(1745〜1818年)が星の高度を測るために使った道具「象限儀」(国宝)なども並べ、当時の人々と宇宙の関わりについて知ることができる。

 朝野北水は宝暦8(1758)年生まれ。前半生は戯作(げさく)者(小説家)として活動。後半生は全国を歩いて回り、武士や商人などに天文を教えていたと伝わるが、詳細は分かっていない。松代藩士の日記に、北水が松代に来ていたことが書いてあるといい、県内にも関係資料が多く残る。

 10月1日までの前期は、北水の弟子が講義を聞いて星座を書いたとされる「天体観測図集」(伊那市高遠町図書館蔵)など約60点を展示。同7〜29日の後期は会場を拡大し、長さ約8メートルの星の地図「天文図」(さいたま市指定文化財)や、伊能忠敬の測量で作られた地図「伊能図(越後街道図第五)」(国宝)など計約80点を並べる。

 同館学芸員の陶山徹さん(36)は「江戸時代に天文学は測量や暦にも使われていた。いろんな形で人が星を見ていたことを感じてほしい」と話す。入館料は一般300円、高校生150円、小中学生100円。開館時間は午前9時〜午後4時半。問い合わせは同博物館(電話026・284・9011)へ。

写真説明:朝野北水の弟子が天動説を基に描いた宇宙の構造図「九重天之原図」などが展示されている特別展会場

北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ