南信州元気づけるギャラリー 愛知の女性、阿智に開設

2017/09/24 11:10
ODEK2017092400882101.jpg

 趣味で衣服のリメイクをしている愛知県豊明市の酒井幸子さん(69)が今夏、下伊那郡阿智村浪合にギャラリー兼工房を開いた。長女の山村留学をきっかけに、豊かな自然や住民の温かさに引かれて通い詰め、今では1年の半分を浪合で過ごす。南信州と愛知の文化が交わる場にしていきたいと張り切っている。

 小中学校の教員だった酒井さんは夫婦ともに自然好き。3人の子どもとも休みのたびにキャンプなどに出掛け、南信州もよく巡ったという。

 35年前。小学4年生だった長女が旧浪合村に1年間、山村留学した。時折様子を見に訪れるうち、子ども同士だけでなく、酒井さん自身も他の親や住民と仲良くなった。「浪合を第二の古里に」と空き家を借り、頻繁に行き来するようになった。

 2年前、名古屋市で英会話教室を経営する長男の隆司さん(39)が市内の民家をイベントスペースに改修。酒井さんはここで、小物や雑貨、絵画、洋服作りなどを手掛ける浪合などの仲間の作品を展示したり、イベントに招いたりするようになった。過疎や高齢化が進む南信州を元気づけたいと思い始めていた。

 介護していた母の他界を機に、衣服のリメイクに本格的に取り組もうと、浪合の自宅の敷地に6畳ほどのギャラリー兼工房を造った。名古屋市や南信州の仲間たちの作品も飾り、そのデザインの特徴や作品への思い入れなど、酒井さんがそれぞれにコメントも付けて紹介している。

 木の実やつるなど南信州の自然の素材を使った作品や、江戸時代から続く伝統の染め物「有松絞り」(名古屋市)を使った洋服も。「このギャラリーが二つの地域の情報交換の場になって文化が合わさり、新しいものが生まれる場になれば面白い」と酒井さんは話す。

 27日からは5日間、両地域から集まる仲間の手作り品を集めた初めての展示会をギャラリーで開く。今後、ワークショップ(体験型講習)や音楽イベントなども開き、浪合に活気を呼び込もうと夢を広げている。問い合わせは酒井さん(電話090・4797・3855)へ。

写真説明:「名古屋と南信州の文化交流の場に」。浪合のギャラリーで夢を語る酒井さん

北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ