撮り続け60年「写心展」 上田で県写連相談役の荒井さん

2017/09/07 10:17
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 県写真連盟相談役の上田市の荒井潤さん(88)が7日から、「半世紀の“写心(しゃしん)”展」を同市のサントミューゼで開く。80歳で肺がんを患った経験などから、米寿を迎えられた感謝の思いを込めて開催。「写真は心で写し、心が写る」との思いで撮り続けてきた60年を踏まえ、展示会を「写心展」と名付けた。

 1956(昭和31)年から2004年にかけて、何げない日常や伝統行事などを撮影した66枚を展示。「メダリスト一家」と題した組み写真は、64(昭和39)年の東京五輪で体操男子団体総合金メダルを獲得した小野喬さんが、妻や娘と五輪前に上田市を訪れた際の様子を捉えた。生き生きとした表情からは家族の会話が聞こえてきそうだ。

 他にも、同市別所温泉の雨乞い行事「岳(たけ)の幟(のぼり)」や、ネパールの貧困街で出会った少年を写した作品などが並ぶ。

 元県警科学捜査研究所長。仕事の傍ら写真を撮り続け、延べ30カ国を訪れるほど活動的だったが、09年に肺がんが見つかった時は「もう駄目かもしれないと思った」と言う。今年3月には間質性肺炎を患い、再び入院。一時は写真展が開けないのでは―と不安にもなったが、5月に退院し準備を進めてきた。「米寿まで生きられるとは思わなかった。支えてくれた家族や仲間のおかげ」と感謝。「人の生活や文化が垣間見える写真から何かを感じてもらえたらうれしい」と話している。

 10日まで。入場無料。

写真説明:小野さん一家を写した写真を見ながら撮影当時を振り返る荒井さん

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