シネコン、映画ファン歓迎 イオンモール松本に出店へ

2017/09/05 10:07
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 21日に本格開業する松本市中央4の大型商業施設「イオンモール松本」内に、イオングループの複合映画館(シネコン)「イオンシネマ」が出店する。県内初出店で、同市中心部に常設映画館ができるのは2010年に閉館したエンギザ以来、約7年3カ月ぶり。地元の映画ファンには歓迎の声の一方、交通渋滞から敬遠する向きもある。競合する近隣の既存映画館は、映画人口の底上げによる相乗効果を期待している。

 イオンシネマを運営するイオンエンターテイメント(東京)によると、スクリーンは8面で、客席総数は1102席(うち車椅子用16席)。主要3棟のうち最も南の「空庭(ソラニワ)」2階に入る。県内映画館では初となる最先端の音響システムを導入し、客席の前方から後方まで均一な音を再現するという。

 年間売上高や来館者数の目標は非公表。商圏について広報担当者は「当初は交通渋滞の心配もあるので、まずは近隣に認知してもらい、徐々に広域に客層を広げたい」とする。新作映画のほか、コンサートやスポーツの生中継を予定。行政や地元商店街、教育機関との連携による共同イベントの開催も計画している。

 松本市内の常設映画館は現在、市中心部から2キロ余り南にある高宮中のシネコン「松本シネマライツ」(8面、1374席)が唯一。同施設の柳島健(たけし)副支配人(49)は「松本はもともと映画館が多かった街。映画を見る人が増えると思う」と好影響を期待する。昨年12月にインターネットでチケットが購入できるシステムと自動券売機を導入し、サービス向上の設備投資も怠っていない。

 松本市女鳥羽に住む信州大経済学部3年の小川彩那さん(20)は話題作が公開されると自転車でシネマライツを訪れていたが、「イオンシネマの方が近くて便利。月1回は行きたい」と喜ぶ。一方、シネマライツを月2、3回利用するという同市島内の主婦(45)は「イオンモール周辺は渋滞が激しそう。無料駐車場もあるシネマライツを利用し続けると思う」と話す。

 市中心部から9キロ余り南西にある山形村の商業施設アイシティ21内のシネコン「アイシティシネマ」(6面、754席)は、郊外の立地を生かして大北地方や木曽地方からも集客。百瀬慶(けい)支配人(42)は「映画人口の底上げにつながれば、パイの奪い合いにはならず、ほとんど影響はないだろう。むしろ良い刺激になる」と受け止めている。

写真説明:「イオンシネマ」が入る「空庭」の建物。壁面にロゴマークが見える

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