藤田嗣治作品、新たに公開 下諏訪のハーモ美術館購入

2017/08/29 09:59
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 下諏訪町のハーモ美術館は、フランスで活躍した洋画家藤田嗣治(つぐはる)(1886〜1968年)の油彩画「laCour(中庭にて)」を購入し、今月から公開し始めた。藤田が滞在した当時のパリの住宅街の風景を切り取った作品で、同館は「素朴さが特徴」とPRしている。

 1955年制作で、縦35センチ、横27センチ。建物と鳥や猫がいる中庭、建物の窓辺につるされた洗濯物を表現し、市民の生活を感じることができる。

 裏には「私の小さな妹、ミマスアイコへ」とフランス語で記されている。同館の関たか子館長は、藤田が女優の三益愛子(1910〜82年)に贈った作品と推定。「パリで2人に交流があったことをしのばせる」と話す。

 藤田は東京美術学校(現東京芸大)卒業後にフランスに渡り、1920年代のパリを中心に活躍した。ピカソやモディリアニらとも交流した。

 同館は美術品オークションで今回の作品を入手。以前から所蔵しているパリの表通りを描いた藤田の水彩画「パリ風景」と並べて展示しており、関館長は「水彩画と油彩画を並べることで特徴の違いも楽しめる」と話している。

 入館料千円、小中学生と高校生は500円(土曜日は無料)。無休。

写真説明:ハーモ美術館が購入した藤田の「la Cour(中庭にて)」

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