飯田の自然、細やかに 病抱える水彩画家が個展

2017/08/18 09:50
ODEK2017081800862501.jpg

 飯田市大瀬木の水彩画家大石雄彦(かずひこ)さん(70)の個展が17日、同市上郷黒田のアートハウスで始まった。大石さんは47歳で筋力の低下や歩行障害を起こす病気「ポストポリオ症候群(PPS)」と診断。2007年に滋賀県から飯田市に移住し、水彩画の創作に取り組んできた。筋力が低下してできないことが増えていく中でも「年齢や病気に関係なく、自分に伸びしろがあることに気付いた」と話している。

 PPSは、幼いころにポリオ(小児まひ)にかかった人が、中高年になって新たな筋力の低下や歩行障害に悩まされる病気。大石さんは、11年にこの病気が原因で転倒し、足首を骨折した。入院先の同市内の病院で水彩画の作品展を見て、水彩画の教室に通うことを決めた。現在は、自宅周辺の自然を題材にした水彩画を手掛けている。

 大石さんは登山が好きで、知人が飯田市に住んでいた縁で、身近に自然を感じられる同市に移住した。個展では、庭の植物などを描いた4〜10号サイズの14点を展示。淡い色使いを基調に、ヤマブキや、花を付けたヒメコブシの枝などを繊細に表現している。ギフチョウの羽を4枚の紙に分けて精密に描き、しだれ桜の枝の水彩画に貼り付けた作品もある。

 大石さんは「飯田で季節ごとに巡る自然の素晴らしさを描きたい」と話している。22日まで。午前10時〜午後8時(最終日は午後4時まで)。

写真説明:自宅近くの自然を題材にした水彩画を手掛ける大石さん

北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ