公文書、古文書で「長野県誕生」読み解いて

2017/07/09 09:58
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 千曲市の県立歴史館で8日、幕末から大正時代にかけての公文書などから県の成り立ちを読み解く企画展「長野県誕生!」が始まった。大小の藩や幕府天領で構成されていた「信濃国」から現在の県の姿になるまでの移り変わりを学び、信州の地域文化の多様性についても知ってもらおうという趣向だ。

 同館や国立公文書館(東京)などの資料約90点を展示。明治初期の1870年ごろ作られた縦4・3メートル、横2・5メートルの大きな信濃国絵図には、城や陣屋の場所などが書き込まれている。キリスト教信仰の禁止など、明治政府が民衆に出した禁止令「五榜(ごぼう)の掲示」の木製高札などもある。

 明治政府の「府県廃置案」を日本地図に示したパネルでは、全国を28の府県に分ける案があったとし、「明治時代にも道州制的な考え方があった」と解説している。

 県立歴史館の笹本正治館長(65)は、複雑な経緯をたどって信濃国から長野県になったとし、「歴史を振り返ることで信州の多様性を認識する機会にしてほしい」と話している。8月28日まで。一般300円、大学生150円。高校生以下無料。

 写真説明:明治初期の「信濃国」絵図を見る来場者ら

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