小諸の農家、パン店開業 小麦は自社栽培、石窯も自作

2017/06/27 10:15
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 小諸市赤坂に、パン店「alFORNO(アルフォルノ)」がオープンした。同市市(いち)で農業を営む清水孝雄さん(68)が会社を設立し、店を経営。夏からは農薬を使わずに自社で栽培、製粉した小麦も取り入れ、安全安心なパンとしてPRしていく。

 空いていた2階建ての建物を改装。カラフルな店内は、あんパンやクリームパン、総菜パンがずらりと並ぶ。都内で修業したパン職人らが、自作の石窯などで焼いている。店舗1階には、購入したパンを食べられる場所を設け、レンタルスペースの2階では、パン教室を開く計画という。

 自社栽培する小麦は、病害虫に強く冷涼な気候に適した品種「ゆめちから」と「キタノカオリ」。今年は同市内の畑計2万5千平方メートルで、農薬を使わない農法で育てている。夏に収穫し、自宅で製粉する。群馬県嬬恋村の酪農家から仕入れた生乳でバターも作っている。

 農家に生まれた清水さんは映画制作を夢見て、20代前半で東京へ。舞台演出などを手掛けた。母の介護のため12年ほど前に帰郷。農業を継ぎ、4年ほど前に小麦の栽培を始めた。製麺所に出荷することも考えたが、「お客さんに届けるのであれば、できるだけ自分の手を経由し、添加物の入らない物を作りたい」とパン店開業を選んだ。

 「舞台も農業もゼロから始めて、できた時の喜びは同じ」と清水さん。「農業で安定した生活を手に入れるためのモデルになればいい」と張り切っている。

 営業時間は午前9時〜午後6時。水曜定休。

写真説明:自作の石窯でパンを焼き上げる清水さん

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