田舎体験から移住へ 山ノ内の古民家、滞在施設に改修

2017/06/22 11:20
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 山ノ内町夜間瀬須賀川区を中心とした有志17人でつくる任意団体「すがかわ暮らし応援隊」が、区内にある築約120年の古民家を改修し、移住体験施設「すがかわの里ぼんじゃもん」を整備した。本年度は計7回の「すがかわ暮らし体験ツアー」を企画し、施設に滞在してもらいながら郷土の食や自然、文化に触れてもらい、過疎が進む地域への移住につなげる。

 ぼんじゃもんは木造平屋の建物で、物置も備えている。空き家だった古民家を借りて会員たちが4月から改修。手作業で内壁に白いペンキを塗り、床を修理するなどし、5月28日に開所した。ぼんじゃもんの名称は、須賀川区などに伝わる盆踊り「ぼんじゃもの」にちなんだ。

 応援隊は2015年2月に設立。須賀川区に伝わる民話の伝承や普及、冬場は高齢者世帯の除排雪支援などをしている。同区では人口減少や高齢化が進んでおり、暮らしを体験できるツアーを企画して移住者を募ろうと発案。県の地域発元気づくり支援金160万円余を受けてぼんじゃもんを整備し、ツアーを計画した。

 ツアーは誰でも参加でき、各回定員1組(最大5人)。1泊2日が基本で、ぼんじゃもんへの宿泊費は無料。参加者の移住を後押しするため、毎回、区内に移り住んだU・Iターン者と交流し、地元の空き家を見学してもらう。ツアーは毎回さまざまなテーマを設け、夏はホタル見物や登山をし、秋はそばを食べるほか、冬は除雪を体験できる。民話ゆかりの場所も巡れる=表。

 ツアーの初回は「ピアノコンサートと田植え体験」と銘打ち6月3、4日に企画したが、PR不足で希望者が集まらず開けなかった。現在、東京・銀座にある県の情報発信拠点「銀座NAGANO」などにチラシを置いてPRに力を入れている。

 応援隊の代表、外山俊(たかし)さん(66)=夜間瀬=は「過疎が進めば無形の文化や景観が損なわれてしまう。田舎暮らしのいいところや悪い面も体験してもらい、移住につなげていければいい」と話した。

 ツアーの申し込みは応援隊ホームページから受け付けている。問い合わせは外山さん(電話090・2536・7658)へ。

写真説明:すがかわ暮らし応援隊が改修した移住体験施設「すがかわの里ぼんじゃもん」

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