満蒙開拓から地域考える 飯山で11日講演会

2017/06/08 11:05

 飯山市公民館は11日、満蒙(まんもう)開拓の歴史を学ぶ講演会を同館で開く。市が昨年度から力を入れている満蒙開拓をテーマとした平和学習の一環。講演会では、戦時中に国策として進められた旧満州(中国東北部)への分村移民の決断を迫られた県内5人の村長を取り上げる。同館は、当時の村長の判断から歴史に学び、地域の将来を考えるきっかけにしてほしい―と多くの来場を期待している。

 市公民館主催の生涯学習「飯山雪国大学」の一環。長野市の現代史研究者・大日方悦夫さんが講師を務め、「『満洲移民』から何を学ぶか―『分村移民』を拒んだ村長の事例を中心に」と題して講演する。大日方さんは、分村移民を進めなかった大下条村(現阿南町)の佐々木忠綱村長(1898〜1989年)を研究している。

 講演会では、佐々木村長のほか、分村移民を拒んだ木島村(現飯山市)の佐藤副次村長や、分村移民を決めて開拓団を送り出した河野村(現豊丘村)の胡桃沢盛(もり)村長(ともに故人)らについても紹介する。

 市公民館は、昨年も飯山雪国大学の一環で満蒙開拓を学ぶ講座を開催。同年7月には市内の小中学生を対象に、満蒙開拓平和記念館(阿智村)の見学を初めて企画した。今年8月にも、小学5年生〜高校3年生を対象に、同館の見学を行う計画だ。

 満蒙開拓では県内から全国最多の約3万3千人が旧満州に送り出され、飯山から旧満州へ渡った開拓団員は900人余に上るとされる。

 市公民館長の田中好一さん(62)は「村長の決断が今に何を問い掛けているのか考えてほしい。歴史と向き合い、自分たちの地域の将来を考えていく機会にしたい」と話している。

 講演会は午後1時半〜同3時。無料。問い合わせは市公民館(電話0269・62・3342)へ。

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