豊野「いいとこ」地図で案内 構想5年、自治協試作

2017/05/26 11:02
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 長野市豊野地区住民自治協議会(自治協)が、地区の魅力を紹介する地図「とよのいいとこマップ」を作っている。自治協内の「マップづくりの会」が5年前から構想を練り始めた。地元住民に地区内の魅力ある場所を知ってもらう狙いで、印刷して地区の全戸に配ったり、スマートフォンなどで見られるようにしたりする。27日に試作版のマップを使って住民らに町を歩いてもらい、内容について意見交換する催しを開く。

 2013年から地区住民15人ほどのメンバーが月1回集まり、紹介する場所を選んだり、実際に町を歩いたりして準備を進めてきた。マップづくりの会代表の藤沢けさ子さん(68)=豊野町豊野=によると、住民でも春の花見は城山公園や臥竜公園(須坂市)など、地区外に行く人が少なくない。住んでいても地域のことをあまり知らない人が多いと感じていたため、マップ作りを考えたという。

 当初のメンバーは女性が中心で、花の名所や親子で遊べる公園を紹介する手書きの地図を作る計画だった。だが、地区を調べるうちに文化財など「新しい発見があり、ますます豊野に興味が湧いた」と藤沢さん。信州大の石沢孝教授(地理学)の助言も受けながら、地図の電子データを使い、幅広く地区を紹介するマップ作りに挑戦することになった。

 会で議論した内容は、自治協事務局の後藤つか沙さん(33)が地図の電子データに落とし込んでまとめている。「確実にその場所にたどり着ける地図」を目指し、地区を24ブロックに分けた詳細な地図を使用。花の名所や史跡、指定文化財、句碑などのマークを地図に入れ、特に紹介したいスポットには、写真と説明文を付けた。豊野地区が発行した風景の写真集「豊野百景」(14年発行)の撮影場所も載せた。A4判で30ページ程度の予定。

 「地図を見て、その場所に行ってみたいと思ってもらえたらいい」と後藤さん。藤沢さんは「親子連れなど若い人たちが地域へ出るきっかけにしてほしい」とし、学校などで子どもたちに使ってもらうことも期待している。

 27日の催しは、デジタル地図を生かしたまちづくり研究の一環で、石沢教授の研究室が主催。五つのグループに分かれて地図を手に地区内を歩くほか、デジタル地図の活用事例を県立図書館の平賀研也館長らから学ぶ。その後、活用法などをグループごとに意見交換し、発表する。

 午前10時にかがやきひろば豊野(豊野老人福祉センター)に集合し、午後4時ごろまでの予定。定員40人。問い合わせ、申し込みは豊野地区住民自治協議会(電話026・217・6638)へ。

写真説明:豊野地区自治協が作っている「とよのいいとこマップ」の試作版

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