いざ建築200年の舞台 東御「祢津東町歌舞伎」29日上演

2017/04/28 11:27
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 東御市祢津で江戸時代から地元住民に受け継がれている「祢津東町歌舞伎」が29日、地区の日吉神社境内にある舞台で上演される。東町区と東町歌舞伎保存会の主催。上演する歌舞伎舞台は1817(文化14)年建築で、今年は200周年の節目になる。地元の祢津小学校児童による金管バンドが舞台で演奏を初披露し、地芝居を盛り上げる。

 今回、保存会が披露する演目は「菅原伝授手習鑑(てならいかがみ)寺子屋の場」。流罪となった恩人、菅原道真の子の処刑を命じられる松王丸が、実の子を身代わりにする悲劇だ。本番が間近に迫った26日夜も、保存会員の役者たち10人ほどが練習に励み、配置やせりふなどを真剣な表情で確認した。

 松王丸を演じるのは地元の自営業、柳沢俊幸さん(66)。恩義に報いるためにわが子を差し出した父の苦悩を表現する練習をした。「あまり動きがない役なので、せりふと表情で表すのは難しい。だが、役になりきるのは楽しい」

 上演に参加できるのは基本的に東町区民だけ。ただ、子どもの健全育成などを狙いに、20年ほど前から祢津小の「子ども歌舞伎クラブ」が出演するようになり、保存会とは別の演目を披露している。今年は「義経千本桜」を演じる。

 保存会は舞台の建築200周年に合わせ、東町歌舞伎の歩みを紹介する記念冊子を発刊。当日、会場で販売(1冊千円)する。地区で歌舞伎を上演する文化が、舞台の建築をさらにさかのぼる260年余り前から続いていることなどを紹介。県有形民俗文化財に指定されている舞台が、住民の財産であることを伝えている。

 入場無料。午前10時半から金管バンドの演奏があり、子ども歌舞伎クラブの上演は同11時半から、保存会の演目は午後1時から。

写真説明:本番で使う舞台で練習に励む東町歌舞伎保存会の役者たち

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