休止の伊那「中尾歌舞伎」 29日に再開願うイベント

2017/04/13 11:08
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 伊那市長谷に伝わる市無形民俗文化財「中尾歌舞伎」の保存会が活動を休止したことを受け、例年、春の公演が行われる29日、歌舞伎舞台となる中尾座で、公演再開を願う応援イベントが開かれる。伊那谷の地歌舞伎を撮影した映画「Beautyうつくしいもの」を上映し、監督した上伊那郡飯島町の後藤俊夫さんが講演する。

 中尾歌舞伎は江戸中期に始まり、約250年の歴史がある。太平洋戦争を機に途絶えていたが、1986(昭和61)年に地域の若者が復活上演し、保存会が発足。毎年4、11月に公演し、97年には中尾座も完成した。

 今年2月末、保存会は会員の高齢化などを理由に活動休止方針を決めたが、地元や市内から伝統の継続を望む声が多く上がり、市長谷公民館と市長谷総合支所が応援イベント開催を決めた。市教委生涯学習課の担当者は「このイベントが、再び歌舞伎が上演されるきっかけになればありがたい」と話す。

 上映する映画は、中尾歌舞伎などの農村歌舞伎に情熱を傾ける人々の思いや伊那谷の風景を描いている。会場では、過去の中尾歌舞伎の上演映像を流し、かつらや衣装などの道具も展示する。長谷公民館の伊藤靖さん(48)は「中尾区が中心になって取り組んでいた歌舞伎を長谷全体で盛り上げ、伊那市全域にもその輪を広げていきたい」と話している。

 イベントは午前10時半〜午後5時で、映画上映は午後1時から、講演は3時からの予定。入場無料。問い合わせは同公民館(電話0265・98・2009)へ。

写真説明:昨年11月の秋季公演でにぎわう中尾座。今月29日には応援イベントが行われる

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