信長着用の韋胴服、上田で特別公開

2017/04/09 10:11

 上田市の上田城跡公園内にある市立博物館で8日、織田信長が着用し、旧上田藩主の松平家に伝わった国指定重要文化財「織田信長所用韋胴服(かわどうふく)」の特別公開が始まった。同館の旧上田藩関連所蔵品の中でも最上級の価値を誇り、「織田信長と同じ戦国を生き抜いた大名・真田氏とのつながりも感じながらじっくりと味わってほしい」とする。5月7日まで。

 5月28日まで開いている真田氏関連の特別企画展の一環。韋胴服は野戦の際によろいの上からまとった陣羽織の一種で、鹿革をなめして作られ軽く保温性に優れている。国重文の工芸品として慎重に扱う必要があるため、年2カ月程度限定で展示している。

 信長が1568(永禄11)年、近江(滋賀県)の有力大名六角氏を攻めた際、後に上田藩主となる松平氏の先祖・松平信一(のぶかず)が活躍。働きぶりに感激した信長が、自ら着用していた韋胴服を脱いで信一に与えたとされる。

 茶褐色のゆったりとした作りで、全体に白く小さな円状の模様「小紋染」が施され、肩から袖にかけて鹿革を切り抜いた「五三の桐(きり)」と呼ぶ紋章が縫い付けられている。

 京都市から家族で訪れた四辻真紀さん(44)は「小紋染などに当時のデザインのセンスの高さや発想力を感じる」と見入っていた。水曜と、祝日の翌日は休館。入館料一般300円。

写真説明:上田市立博物館で特別公開が始まった「織田信長所用韋胴服」(右)

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