戦争体験の映画化、支援を CFで資金調達

2017/03/22 11:30
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 元ゼロ戦パイロットで昨年5月に99歳で亡くなった原田要さん(長野市)のドキュメンタリー映画づくりを後押ししてほしいと、企画、制作している「戦争体験を継承する会」が、インターネットを通じて資金調達するクラウドファンディング(CF)で支援を募り始めた。今夏に特別上映をした後、平和教育に生かすため、県内の全高校にDVDを寄贈することも検討している。

 フリーディレクター宮尾哲雄さん(67)=須坂市=が初監督する「原田要平和への祈り元ゼロ戦パイロットの100年」。戦争の愚かさや平和の大切さを亡くなる直前まで語り続けた原田さんの生涯と人間像に焦点を当てる。女優の檀ふみさんが語りを務めることも固まった。

 CFは、信濃毎日新聞社、八十二銀行、ミュージックセキュリティーズ(東京)が共同で運営するサイト「CF信州」を活用。175万円が目標額で、5月19日まで一口3千〜30万円で募っている。金額に応じ、映画の招待券やDVDなどの返礼品を贈る。1万円以上の場合は特典として映画の終わりに名前を載せる。

 継承する会は、宮尾さんや、趣旨に賛同する有志10人余でつくる。生前の原田さんの証言やほかの戦争体験者の撮影はほぼ終了し、今後、編集作業が本格化する。

 原田さんが1941(昭和16)年12月の真珠湾攻撃や42年のミッドウェー海戦をくぐり抜けた体験や、命の大切さを伝えたいとの思いで幼稚園を設立し、教育に情熱を注いだ戦後の生き方も描く。宮尾さんは元長野放送勤務で、ドキュメンタリー番組をつくってきた。「世界各地でテロや紛争が絶えない中、幅広い世代が戦争を考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 特別上映は、長野市の「長野相生座・ロキシー」で7月29日〜8月12日。問い合わせは、木曜日以外に戦争体験を継承する会事務局(電話026・214・7231)へ。

写真説明:原田要さんのドキュメンタリー映画のチラシ

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