松本・西善寺「釈迦涅槃図」公開 住民守り続けた地域の宝

2017/03/22 11:29
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 松本市和田の西善寺に伝わる市重要文化財の「釈迦涅槃(しゃかねはん)図」が26日まで、本堂に隣接する境町会公民館で一般公開されている。縦5メートル、横5・4メートルで、市教育委員会によると松本地方で最大級。守り続けている住民は、地域の宝として多くの人に見てほしいとしている。

 涅槃図には、江戸幕府の御用絵師狩野常信の門人で、松本藩の絵師笹田常住(つねずみ)が、享保14(1729)年に手掛けたと墨書きされている。赤や金などの色が鮮やかに残り、「釈迦入滅」を悲しむ弟子たちが表情豊かに描かれ、ゾウやクジャク、サルなども巧みに表現されている。

 明治初年、廃仏毀釈(きしゃく)に伴い松本市清水の念来寺が廃寺となった際、仏像などと一緒に同じ天台宗の西善寺に移されたという。地元町会の50軒余が維持管理しており、虫干しを兼ねて、毎年この時季に1週間ほど公開している。

 境町会長の桑原睦雄さん(64)は「とても立派な涅槃図で、自慢できる地域の宝。若い人に伝えていきたい」と話す。公開時間は午前8時半〜午後5時(26日は午後4時まで)。拝観料300円。問い合わせは桑原さん(電話090・3083・9739)へ。

写真説明:公開されている釈迦涅槃図=松本市和田

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