全県発信したい出土品を一堂に 県立歴史館が巡回展

2017/03/21 10:14
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 県立歴史館(千曲市)は、県内の市町村が収蔵している土器や石器の中で、同館職員が全県に発信したいと選んだ展示物などを集めた巡回展「長野県の遺跡発掘2017」を開いている。職員が選んだ13遺跡の約500点と、2016年度中に県が発掘調査した4遺跡で見つかった約100点が並ぶ。

 巡回展を担当した同館の西山克己専門主事の「一押し」は、豊丘村の「中手田(なかてだ)遺跡」(奈良〜平安時代)で1999年の調査で見つかった「須恵器三足短頸壺(たんけいこ)」。底にある獣の脚を模した「三足」がつぼ全体を支えているにもかかわらず、底には円状の「高台(こうだい)」も付いている。西山専門主事は「作り手がなぜ高台を付けたのか不思議。空想してみてほしい」と話す。

 県が16年度調査した4遺跡の中では、栄村の「ひんご遺跡」(縄文時代早期〜後期)で見つかった高さ約60センチの「火焔(かえん)型土器」が目を引く。炎がゆらめくような装飾が特徴だ。同遺跡では、県内では珍しい「掘立柱(ほったてばしら)建物」が見つかっていることなどから、他の文化圏との境目にあったと推察されるという。

 6月25日までの午前9時〜午後5時。一般300円、大学生150円、高校生以下無料。巡回展は7月29日から8月20日まで県伊那文化会館(伊那市)、8月26日から9月24日まで安曇野市の豊科郷土博物館、9月30日から11月26日まで御代田町の浅間縄文ミュージアムでそれぞれ開く。

写真説明:中手田遺跡で出土した「須恵器三足短頸壺」。獣の脚を模した「三足」がありながら、底には「高台」も付いている

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