日本画表現「創画会」70周年展 飯田皮切りに全国8会場

2017/03/18 11:51

 日本画の主要3団体の一つ「創画会」が全国8会場を巡る70周年記念展が18日、飯田市美術博物館を皮切りに始まる。同館長で、創画会副理事長の滝沢具幸(ともゆき)さん(75)=東京、飯田市下久堅出身=の作品など会員らの計91点を展示。自由な日本画表現への挑戦を続けてきた画家たちの姿を伝える。

 創立会員と物故会員、現会員の作品を1人1点ずつ展示。日本画の画材や技法を使いつつ、キュービズム(立体派)やシュールレアリスム(超現実主義)といった非写実的な表現を取り入れた作品が目を引く。滝沢さんの「月光譜」は、岩絵の具を画面に幾筋も流し込み、プラチナ色の月光に照らされた森林の風景を抽象的に表現している。

 開催に先立ち、滝沢さんが17日に展示作品を解説。「世界の古今東西を意識しつつ、日本画ならではの素材を重視してきた。その多様性や柔軟性、開拓精神に触れてほしい」と話した。

 創画会は、日本画の硬直化に危機感を持った東京、京都の日本画家13人が1948(昭和23)年に結成した「創造美術」が前身。飯田市松尾出身で都内で美術雑誌社を経営していた故・藤本韶三(しょうぞう)が草創期の支援者になるなど、同市とも縁が深い。記念展は同市の後、東京都や京都市、名古屋市、浜松市などを来年3月まで巡回する。

 観覧料は一般500円、高校生300円、小中学生200円。18日は午前10時から、滝沢さんらのギャラリートークもある。

写真説明:会場に並ぶ展示作品を解説する滝沢さん


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