世界を旅、チェコの33歳 富士見で顔写真や言葉…展示

2017/02/21 10:27
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 チェコ南部の小都市ボドニャニの副町長を務めたパベル・ヤンシュタさん(33)が26日から、世界各地の旅先で出会った180人の顔写真と愛や希望について寄せてもらった言葉の数々を、諏訪郡富士見町の障害者就労支援施設「八ケ岳南の学校」で展示する。町に滞在中のパベルさんは「互いの違いを強調するから起きる」戦争に思いを巡らせたい―と話している。

 名前がキリスト教の聖パウロにちなむことから、パウロが大切だと説いた「愛、希望、信じること」について世界の人々に聞きたいと考えたというパベルさん。2010年、住んでいたボドニャニからエルサレム(イスラエル)まで約3500キロを徒歩やヒッチハイクで約2カ月旅し、出会った60人の顔写真を撮り、絵や文章を書いてもらった。

 この旅の途上、内戦前の平和だったシリア・アレッポにも立ち寄り、今も出会った少年とメールでやり取りを続けているという。

 この後、副町長を務め、任期後の15年夏には広島市から長崎市まで約450キロを徒歩旅行。行く先々で話し掛けられ、食べ物や飲み物をもらったという。16年には、ドイツからフランスまで約700キロを歩き、同様に顔写真を撮り、メッセージを集めた。

 今回の展示は、「南の学校」の運営を手伝う尾形祐美(ひろみ)さん(29)がチェコに留学中、パベルさんと知り合った縁で実現。縦約1・2メートル、横約16メートルの紙に180人の顔写真などを印刷した。広島で被爆後亡くなるまで鶴を折り続けた女性の話に感銘し、ボドニャニで同様の展示会を行った際に来場者に折ってもらった折り鶴4千羽も並べる。パベルさんは「国籍や文化、言葉が違っても、人々はつながりうることを展示で感じてほしい」と話している。

 3月5日まで(午前10時〜午後5時)で無料。会場ではパベルさんが、旅で感じたこと、アレッポの現状についても話す。問い合わせは八ケ岳南の学校(電話0266・64・2933)へ。

写真説明:世界各地を旅して出会った人々の写真やメッセージを見るパベルさん

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