一茶イヤーで長野・長沼PR ゲスト招き毎月「サロン」

2017/01/05 09:57
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 長野市長沼地区は今年、地区ゆかりの江戸時代の俳人小林一茶(1763〜1827年、信濃町出身)が没後190年となるのを記念し、「長沼一茶イヤー」と銘打って「一茶と出逢(あ)うまち『長沼』一茶ゆかりの里づくり」事業を展開する。一茶に詳しいゲストを招いて毎月開く「ワンサロン(一茶論)in長沼」などで一茶と俳句の魅力を発信し、地域をPRする。

 長沼りんごホール(長沼公民館)によると、長沼地区の一茶の門人は長沼十哲と呼ばれる10人をはじめ43人おり、全国でも多い地域。一茶の宿泊日数も記録に残るだけで664日あり、北信濃でも目立つという。一茶と門人の句碑も計19基あってゆかりが深い。一茶イヤーの事業により、一茶の「第二のふるさと」として地域への愛着を高めてもらう。

 今年は、直木賞作家の故・藤沢周平さんの小説「一茶」が、リリー・フランキーさん主演で映画化され、全国公開される。一茶の故郷の信濃町柏原や飯山市でも撮影があった。俳句を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録する運動も続いており、長沼地区は一茶や俳句への関心が高まると見込んでいる。

 ワンサロンは「いっさ」の語呂合わせで毎月13日を「一茶の日」とし、5月から18年2月まで10回開催。ゲストにそれぞれの立場で一茶の生涯や人となり、長沼地区との関わりについて語ってもらう。映画を監修する一茶研究者の矢羽勝幸・二松学舎大客員教授=上田市=らに講師を依頼した。

 長沼りんごホールの宮沢秀幸館長(68)は「宗教面から捉えた一茶など、それぞれの得意分野で論じてもらい、いろいろな角度から一茶を丸裸にしたい」と話す。

 他に一茶の句碑巡りなども企画。「一茶『縁(えにし)』講演会」は、一茶の句を中心に据えた小説「むーさんの背中」(信濃毎日新聞に連載中)の作者で直木賞作家のねじめ正一さんに講師を依頼する予定だ。ねじめさんは昨年2月に長沼地区を訪れ、一茶との関わりを取材していったという。

 長沼地区は、13年に一茶生誕250年の記念事業も行った。宮沢館長は「他の一茶ゆかりの地や地元企業とも連携し、活動の輪を広げたい」と話している。問い合わせは長沼りんごホール(電話026・295・9697)へ。

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