「国展」作家の50点 佐久市立近代美術館で収蔵品展

2016/12/27 11:00
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 佐久市猿久保の市立近代美術館で、収蔵品展「国展の作家たち」が開かれている。今年で90年の節目を迎え、現在は年に1回開かれる美術公募展「国展」に出品した作家約40人の作品を展示。油彩画や木版画、ミクストメディア(混合技法)などさまざまな作品約50点が並んでいる。

 国展は、日展の前身「文展」のあり方に不満や疑問を持った日本画家小野竹喬(1889〜1979年)らが結成した団体「国画創作協会」が、自由な制作と発表の場を求めて開催したのが始まり。その後、作品を広く公募するようになった。同協会が1928(昭和3)年に国画会と改称した後も続き、現在は絵画、版画、彫刻、工芸、写真の5部門がある。

 画家安達博文さんの作品「それぞれの風景’00―I」は人物を中心に描き、後方に三つの窓枠を配置した作品。窓枠の中には猫などの動物や人物などが描かれている。会場にはほかに、小野竹喬の紙本彩色の作品や、棟方志功(1903〜75年)の木版画なども展示している。

 同館専門員の工藤美幸さんは「それぞれの作家が社会などを題材に、既存の概念に挑戦した作品が並んでいる。創作の自由を確保するために、どんな作品を描いたのかという視点で眺めてみてはどうか」と話している。

 来年2月26日まで。午前9時半〜午後5時。今月29日〜来年1月3日と、月曜休館。一般500円、高校・大学生400円、小中学生250円。問い合わせは同館(電話0267・67・1055)へ。

写真説明:国展に出品した作家たちの絵画などが並ぶ収蔵品展

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