「カフェたね」伊那に咲く 地域に「育てられ」独立

2016/12/27 10:59
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 伊那市荒井に26日、空き店舗を改装して「カフェたね」がオープンした。10月末まで近くの蜜蝋(みつろう)キャンドル店「ワイルドツリー」内に出店していた加藤敏江さん(52)=伊那市高遠町=が独立し、商店主などの協力を得ながら改装。加藤さんの人柄や、自宅の周囲で摘んできた花を添えるデザートなどのメニューが人気で、この日は新装開店を待ちわびた20人以上が駆け付けた。

 季節の草花が飾り付けられた店内は温かな雰囲気。来店客は「開店おめでとう」「やっと『たねロス』から解放される」などと加藤さんに声を掛けていた。自営業の北原守代さん(52)は「2カ月近く飲めなかった加藤さんのコーヒーがやっと味わえる」と喜んだ。

 以前のカフェは3年前に出店。店名の「たね」は、「植物のように芽が出て膨らんで、皆さんに育ててもらえればいい」という思いから付けたという。ごはんや汁物、おかずをたっぷり味わえる週替わりのランチなどを提供してきた。

 1年半前に閉店したうどん店を元店主の若林栄一さん(79)=南箕輪村沢尻=から借り、夫で会社員の博さん(55)とともに改装してきた。体調を崩したことなどから閉店した若林さんも「頑張ってほしい」と加藤さんを応援する。改装に必要な床材や建具を提供する商店主もいた。

 ワイルドツリー代表の平賀裕子さん(53)は加藤さんが使っていた店の一角について「これからも本気で頑張りたいという人が試験的にカフェを運営するのに、スペースを活用してもらえたらいい」と話す。

 加藤さんは「皆さんにゆっくりしてもらえる場所を提供できればうれしい」としている。29日までは仮オープンで、午前11時〜午後5時まで、デザートと飲み物を提供する。来年1月9日から通常営業(午前11時〜午後7時、月・火曜定休)。問い合わせは加藤さん(電話090・5751・4177)へ。

写真説明:移転オープンした「カフェたね」の店内で客と語り合う加藤さん(右奥)

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