長野の映画館、100年の歩み 25日から1年間多彩な催し

2016/12/14 10:10
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 長野市の老舗映画館「長野相生座・ロキシー」を運営する長野映画興業が25日、創立100周年を迎え、この日から1年間にわたりさまざまな企画を展開する。25日の幕開けには、サイレント映画ピアニストの柳下美恵さん(東京)の伴奏に合わせて、無声映画「日曜日の人々」(1930年、ドイツ)を上映。支配人の田上真里さん(45)は「想像力をかき立てられる、映画の原点を味わえる作品」と来場を呼び掛け、各企画を通じて100年の歴史に思いを巡らせてほしいと願っている。

 長野映画興業は、1917(大正6)年に長野演芸館として創立。53(昭和28)年に現社名になった。建物の歴史は会社創立より古く、1892(明治25)年に芝居小屋「千歳座」として現在の場所に建てられた。千歳座では1897年に活動写真が上映されており、来年は上映120年の節目でもある。

 長野映画興業はこれまで、茅野市の蓼科高原を晩年の仕事場にした小津安二郎監督の作品をはじめ多くの無声映画を上映してきたことから、100周年に当たり、ピアニストの伴奏や活動写真弁士の語りとともに無声映画を楽しむ催しを企画した。

 「日曜日の人々」は第2次世界大戦前のドイツ・ベルリンを舞台に、タクシー運転手やモデルの女性、レコード店の店員、ワインのセールスマン、駆け出しの役者が過ごす週末を描いた名作。柳下さんは「スクリーンに映し出される映像から表情や心情を楽譜のように受け止めて、即興演奏する。映画に集中できる伴奏をしたい」と話している。

 ほかにも県内ゆかりの監督が手掛けた作品上映なども予定している。

 25日は、一般前売り1500円(当日1800円)、高校生・大学生千円(同1400円)、60歳以上千円(同1100円)。問い合わせは長野相生座・ロキシー(電話026・232・3016)へ。

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