高島城石垣、江戸期の修理再現 諏訪市博物館に立体模型

2016/12/10 11:22
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 諏訪市の高島城で江戸時代の天明6(1786)年に行われた石垣の修理の様子を再現した立体模型が完成し、9日、市博物館で披露された。石垣を解体して積み直す際、木材を組んで天守閣を支えたやぐらを実物の30分の1の大きさで再現。当時の技術水準の高さがうかがえる。

 諏訪地方を中心に江戸時代から活躍する宮大工の流派「大隅流」の業績を紹介する企画展の一環。模型は幅1メートル、奥行き1・4メートル、高さ43センチで、約500本の木を組み合わせている。市博物館の依頼で、大隅流の流れをくむ宮大工の石田喜章さん(63)=諏訪市四賀=と、建築士の五味光一さん(62)=同=が、残されたやぐらの絵図や木材の注文書を基に作った。

 石垣修理は、大隅流の礎を築いた高島藩の大工棟梁(とうりょう)、伊藤儀左衛門が指揮。やぐらの上から長い丸太を天守閣と石垣の間に差し込み、建物を支えたと考えられる。石田さんは「力がかかってもやぐらが傾かないようバランスを取るのが難しい。発想と度胸がすごい」。五味さんは「いろいろな建築の専門家に模型を見てもらい、天守閣を持ち上げた方法について意見を聞きたい」と話していた。

 模型は来年1月9日まで展示する。

写真説明:高島城の石垣修理で組まれたやぐらを立体模型で再現した石田さん(右)と五味さん

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