堀辰雄の新自筆原稿を公開 軽井沢の記念館

2016/12/02 10:07
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 新たに見つかった作家堀辰雄(1904〜53年)のエッセー「魂を鎮める歌」の自筆原稿の公開が1日、北佐久郡軽井沢町の堀辰雄文学記念館で始まった。原稿は1枚で、古典作品を引用しつつ文学の在り方について記したエッセーの冒頭部分。13日まで展示する。

 古書店から情報が寄せられたのを機に、町が6月に購入し、記念館に収蔵。「魂を鎮める歌」は、伊勢物語や万葉集、オーストリアの詩人リルケの作品の一節を引用し、「人々に魂の静安をもたらす、何かレクヰ(イ)エム的な、心にしみ入るやうなものが、一切のよき文学の底には厳としてあるべきだ」などと書かれている。1940(昭和15)年の文芸雑誌「文藝(ぶんげい)」6月号に掲載され、44年の短編集「曠野(あらの)」では「伊勢物語など」と表題が改められた。

 展示では、ペン書きで表題と副題、堀の名前に加え、伊勢物語の一節が途中まで書かれた原稿のほか、「文藝」6月号、「曠野」も並べた。

 水曜定休。大人400円、小中学生・高校生200円。問い合わせは記念館(電話0267・45・2050)へ。

写真説明:公開された堀辰雄の「魂を鎮める歌」の自筆原稿

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