5つの視点から読み解く日本画 長野・水野美術館

2016/11/16 11:20
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 長野市の水野美術館は、所蔵する日本画63点が描かれた背景を、「着物」「動物」「建造物」「月」といった5分野の識者が独自の予想を交えて解説する企画展「大人の自由研究」を開いている。12日は、同市の戸隠地質化石博物館の田辺智隆学芸員(55)が、地形・地質の特徴から描かれた場所などを読み解く「ギャラリートーク」があった。

 多様な見方で絵を楽しめることを知ってほしいと企画。日本画の題材になることが多い5分野の各識者が作品を分析し、それぞれの予想や推測をまとめたパネルを展示作品の脇に添えている。

 約20人が参加したギャラリートークで田辺さんは、横山大観が描いた二つの富士山の絵は「斜面の傾斜が異なる」と指摘。富士山の地形模型を示しつつ、一方は山梨県側、他方は静岡県側で描いた―との分析を披露した。

 田辺さんは「画家も天文や気象を考慮して表現したはず。いろんな見方をすれば、その気持ちに近づけると思う」と語り掛けていた。

 企画展は12月4日まで。月曜日休館。

写真説明:地質、地形の観点から日本画が描かれた背景を解説する田辺さん=12日、水野美術館

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